トリナソーラーの成り立ち
垂直統合型生産体制で低価格の結晶型パネルを生産し、世界10カ国に支店を持つ、中国・常州が本社の、パネル供給量シェアではトップクラスのパネルメーカーです。研究開発から原料の調達・製造・販売に至るまで一貫して行い、日本国内でも一番の強みの『価格の安さ』が魅力の会社です。
何と言っても価格の安さ
日本製に勝る中国メーカーのパネルの中でも特に低価格で、とことん安さにこだわる人に対しての選択肢として、提供する施工店が多いようです。
太陽光発電の販売で、日本の他の大手家電メーカーに後れを取った日立は、トリナソーラー製パネルをOEM提供しています。
トリナソーラーのパネル
より高効率のパネルが求められる傾向が強く、単結晶の「DC80.08 クアッドマックス・モジュール」シリーズを取り扱う施工店が多い様です。「PC14シリーズ」のように産業用に適した大型の多結晶パネルも用意しています。
①住宅用に最適な単結晶パネル
「DC80.08 クアッドマックスモジュール」
トリナソーラーの中でも一番小型で高効率の「DC80.08 クアッドマックスモジュール」。日立からOEMで提供されているのも同型のパネルです。
日立で購入する場合、ハーフサイズの105Wのものも組み合わせられるので、面積の限られた屋根を有効活用できる可能性もあります。
*パワコンは日立製のものが提供されます。
②広い屋根ならコストパフォーマンスに優れた単結晶
「DC05A Honey M モジュール」
「クアッドマックスモジュール」と同等の変換効率を持つ単結晶の「DC05A Honey M モジュール」。コストパフォーマンスに優れたセル使用の大きめサイズパネルのため、広めの屋根をお持ちで費用を抑えたいという際に適しています。
③あらゆる設置環境に対応する多結晶
「PDG5 フレームレス両面ガラスモジュール」
「PDG5」は、セルを耐火ガラスで挟んで耐性を高めたタイプです。砂・アルカリ・酸による浸食や、塩害がある地域などに適しています。
さらにフレームレスで段差のない発電面は、積雪しにくいメリットもあります。
他製品と比べると効率は高くないですが、過酷な設置環境では魅力的な製品です。
④産業用に最適な多結晶パネル
「PC05A Honeyモジュール」
産業用などでコストを抑えるのに最適なモジュールです。変換効率が、京セラと同程度の15%程あるため、住宅用としても利用できます。サイズは単結晶の「DC05A Honey M モジュール」シリーズと変わらないので、設置容量にこだわらないなら同モデルを使うのもよさそうです。
⑤大規模なプロジェクト用の多結晶
「PC14 発電事業用モジュール」
多結晶セルを多数使った大型パネルは、公共事業などのより大規模なプロジェクトに向いています。
パワコンはオムロン製
トリナソーラーはソーラーパネルのみ製造販売するメーカーなので、パワーコンディショナーは世界各地の各市場で標準的なメーカーが採用されることが多いようです。
日本の住宅用ではオムロン製のものが一般的です。
トリナソーラーのメーカー保証
トリナソーラーは、モジュール・周辺機器に対する10年間のシステム保証に加え、世界基準の25年間出力保証が付いています。保証出力値は、単結晶・多結晶パネルによって異なります。
単結晶パネルは、初年度3.5%、その後1年ごとに0.68%が保証され、25年目に80.18%の出力保証。多結晶パネルは、初年度2.5%、その後1年ごとに0.7%が保証され、25年目に80.7%の出力保証となります。
トリナソーラーのパネルの発電量
トリナソーラーのメーカー公式ページでは年間発電量をシミュレーションできるサービスを提供していますが、実際の設置環境での値を示すものではなく、あくまでモデル値です。
結晶型パネルの発電量はメーカー毎に大差がないことから、トリナソーラーにおいても同等の発電量が得られると考えられます。