インリー・グリーンエナジーの成り立ち
インリー・グリーンエナジーは、中国のソーラーパネルメーカーです。2003年にモジュール生産能力3MW/年を達成してからは、毎年着実に生産量を伸ばしています。
その最大の特徴は、垂直統合された生産工程にあります。インゴットからウェファー・セル・モジュールの組み立てまで全過程を自社内で生産し、コストを抑えながら品質を保つことに成功しています。
インリー・グリーンエナジーの魅力
魅力は価格の安さにあります。同等製品を展開するトリナソーラー等に比べて日本での知名度は低いものの、大手販売店との提携で国内シェアの拡大を図ります。
インリー・グリーンエナジーのソーラーパネル
PANDA 48セル・60セルシリーズ、YGE 48セル・60セル・72セルシリーズの5シリーズの展開です。パネル1枚に載るセルの数でシリーズ分けされていて、サイズバリエーションは少ないです。
①単結晶「PANDAシリーズ」
インリー・グリーンエナジーの主力製品は、単結晶パネルの「パンダシリーズ」です。「PANDA 60セル 40mmシリーズ」はより大型で、産業用にも適しています。
②多結晶「YGEシリーズ」
多結晶パネルの「YGEシリーズ」は、住宅用や産業用に適した「YGE 48セル 40mm シリーズ」、産業用や公共事業などに適した「YGE 60セル 40mm シリーズ」「YGE 72セル 40mm シリーズ」の3種類のサイズ展開です。
インリー・グリーンエナジーのメーカー保証
①パネルによって違う出力保証
インリー・グリーンエナジーは製品保証10年と、パネルのシリーズごとに異なる出力保証を提供しています。
より高性能の単結晶「パンダシリーズ」は、出力保障を1年目で98%、10年目で92%、25年で82%としています。
多結晶の「YGEシリーズ」は、出力保障を10年目で91.2%、25年目で80.7%としています。
1年目に出力保障を付けているのは、インリー・グリーンエナジーのパンダシリーズのみで、充実した保証内容からも、力を入れていることが分かります。
②『メンテナンスパック』とは?
『メンテナンスパック』とは、インリー・グリーンエナジーの日本支社である「インリー・グリーンエナジージャパン」と、日本リビング保証株式会社による独自の保証サービスです。住宅用と50kW未満の産業用に対応し、内容は「4~6回の定期点検」「売電収入保証」「10年のメーカー保証バックアップ」の3本立てです。
「メーカー保証バックアップ」とは、万が一のメーカー日本撤退時/破綻時には、メーカー保証の内容を10年だけ引き継ぐものです。
10年の間に機器が故障した場合修理を行うのは、どのメーカーも行っている保証ですが、「売電収入保証」では、これに加えて修理が完了するまでの期間で売電できたはずの金額を保証してくれます(年間最大10万円)。
インリー・グリーンエナジー・ジャパンは、この『メンテナンスパック』は、購入者にオプションとして提供されるサービスとしており、価格・内容については施工店への問い合わせが必要です。
インリー・グリーンエナジーの価格は?
価格は特に安い、トリナソーラーのものと同等と言われています。
トリナソーラーと比べて取り扱い施工店が少ないものの、楽天ソーラーやエクソルの様な大手と提携することで日本でのシェアを伸ばす戦略を取っています。