カナディアンソーラーの成り立ち
カナディアンソーラーについて
カナダ・オンタリオ州で始まったカナディアンソーラーは、本社をカナダ、主に中国に生産拠点を持つ、世界的なソーラーパネルメーカーです。その強みはカナダの積雪にも耐える、安全性や耐久性を持つパネルを武器に、多くの太陽光発電施設で取り入れられています。
安さを追求する訳ではなく、あくまで質押しな所も印象が良いようです。
☆世界中の産業用施設での設置実績
耐久性等が認められて、産業用の太陽光発電施設での採用が多いのも特徴です。
世界中の産業用施設で採用されてきたカナディアンソーラーのパネル。日本でも10kW程度のものから、メガソーラープロジェクトまで、様々なプロジェクトで使用されています。
カナダのオンタリオ州では、サムスンとの提携により州規模のプロジェクトにも貢献しています。
☆パネルの価格推移・市場動向
海外メーカーの中でも日本進出が早く、安価でも比較的信頼性の高いメーカーとして多くの施工店がラインナップに加えており、知名度が高い海外メーカーの一つです。
2013年8月には、ネット系の格安業者が取扱い始めたことをきっかけに、価格が大きく下がっています。2012年から28万円程度を保ちながら、ほぼ安定した価格で提供されています。
☆充実の25年保証
カナディアンソーラーは、世界基準レベルの25年保証体制を取っています。10年のシステム保証に加え、毎年0.7%の発電量低下として計算し、10年後:90.7%、25年後:80.2%の出力を保証してます。
カナディアンソーラーの製品情報
①独自の単結晶セル開発「ELPSセル」と「QUARTECHセル」
独自の単結晶セル「ELPSセル」の開発を行っています。
ELPSは「Efficient Long-term Photovoltaic Solution」の略で、長期の使用で、発電量の違いに差が出てくる高性能シリーズを象徴した名称となっています。ELPSセルは「Xグリッドパターン」とバックコンタクト技術を採用したことで、より多く集光して電流損失を低減しています。
一方Quartechでは4本バスバー(太い電極)を採用、フィンガー電極(バスバーにつながる細い電極)からの距離が短いことで抵抗を減らし、出力向上を図っています。
ELPSはまだ量産体制には入っていない様で、Quartechセルモジュールを主に製品化しています。
②住宅用パネル:主力は単結晶「QUARTECH」モジュール
「CS6V-225M」「CS6V-220M」「CS6A-215M」(ここまで単結晶)「CS6V-210P」(多結晶)
単結晶QUARTECHセルを用いたセル50枚のパネルを出力別で2型、同じくセル48枚のパネルを1型、更に多結晶QUARTECHセルの低価格タイプが1型用意されています。
主力製品が変わる頻度が高いため、その時々で一番お得なパネルは、施工店に問い合わせるのが確実と言えます。
③産業用多結晶パネル:費用対効果に優れた「QUARTECH」モジュール
「CS6P-255P」「CS6X-305P」
産業用には多結晶QUARTECHを使った、若干大きめのモデルを用意しています。海外と比べて日本の産業用プロジェクトでは、住宅用にも使われる「CS6V」の50枚セルのモデルなどの使用例も多いようです。手頃な価格に加えて、塩害・アンモニア耐性などあらゆる設置状況下への耐性も、大きな評価要因となっています。
④高耐性のソーラーパネル
中国の生産拠点で作られるパネルは、高い耐久性と安価なコストが魅力です。耐久性を図るための試験にも積極的に参加しています。
より確実なデータになるよう試験期間を長くしたり、その試験認証を確実に製品の耐久性を示す値としたいという思いがあります。
例えば、高システム電圧の状況に、モジュールが出力低下する現象に対する耐性を図る試験に合格、認証を取得しています。
もう一つ、モジュールフレームはJIS規格で5,400Pa強度試験に合格しているので、高い積雪のある地域でも設置できます。
カナディアンソーラーの製品は、発電量の面では平均的な発電量です。年数を重ねたデータを比較すると、積雪による故障の有無等、確認できるかもしれません。
⑤5社から選べるパワコン
対応するパワーコンディショナーのラインナップの豊富さも魅力の一つです。
カナディアンソーラーはパネルメーカーのため、パワコンは主に国内メーカーとOEM提携する形で提供しています。幅広いニーズに対応できます。
型番(出力・回路数・効率) 設置タイプ
☆パナソニック製PCS
「CSP27N1A」 (2.7 kW・1回路・96.0%) 屋内
「CSP40N1A」 (4.0 kW・1回路・96.0%) 屋内
「CSP55N1A」 (5.5 kW・1回路・96.0%) 屋内
「CSP46G2A」 (4.6 kW・2回路・96.0%) 屋外
「CSP59G3A」 (5.9 kW・3回路・96.0%) 屋外
○三菱電機製PCS
「CJ-3000J」 (3.0 kW・1回路・96.0%) 室内
「CJ-4000J」 (4.0 kW・1回路・96.0%) 室内
「CJ-5000J」 (5.0 kW・1回路・95.0%) 室内
型番(出力・回路数・効率) 設置タイプ
○オムロン製PCS
「KP40K2」 (4.0 kW・1回路・95.0%) 室内
「KP55K2」 (5.5 kW・1回路・95.0%) 室内
「CSR55G1A」 (5.5 kW・1回路・94.5%) 屋外
○田淵電機製PCS
「EPC-A-S30P-H」 (3.0 kW・2回路・94.0%) 屋外
「EPC-A-S55P-H」 (5.5 kW・3回路・94.0%) 屋外
「EPC-B-S99P」 (9.9 kW・5回路・94.0%) 屋外
「EPU-B-S99P-SB」(9.9 kW・5回路・93.5%) 屋外
☆デルタ電子製PCS
「RPI402-1D」 (4.0 kW・1回路・95.0%) 屋内外
今までは、採用数が多いオムロン・効率の高さで人気の三菱電機・田淵電機のパワコンを取り扱っていました。ここに、パナソニックの多数台連系認証取得モデルと、デルタ電子がラインナップに加わっています。
太陽光発電設置家庭が大幅に増加したことで、近隣に設置家庭の多い場合に連系協議の際、複数台連系試験データの提出が求められるというケースが増えてきています。